「うちの子食欲がないんです😢」
というご相談を良く受けます🍴
食べるというのは生きていくうえでとっても大切なこと。
そして特に子供やペットは意思を上手に伝えられないので
ご家族としては食べてくれているということは
それだけで安心ですよね☺
(うちの子は食が細いので、とってもわかります。)
往診をはじめて「食欲がない」にも
病気以外で色々あることがわかりました。
・多頭飼いで年を重ねて立場が弱くなりほかの子が気になってたべれない。
・常におやつやごはんが置いてあるので空腹を感じずらくなっている。
・食事する場所がトイレのそばや騒がしい場所にある。
・食べようとしたら飼い主さんが異様に喜んだり注目したりする。
これらはまずは生活環境を整えていただきます。
そもそも食欲というのはどんな仕組みなのでしょう?
食欲は脳の視床下部にある満腹中枢と摂食中枢により調整されています。
そしてその視床下部にシグナルを送る代表的なホルモンは以下です。
・空腹になると胃から分泌されるグレリン(摂食中枢に作用)
・食後に脂肪組織から分泌されるレプチン(満腹中枢に作用)
食欲が落ちる原因としては、
ストレスや環境の変化、各種病気などでも様々なシグナルを
視床下部が感知してしまうことが原因です。
動物病院では食欲がない子に対して
根本的には病気を治療して食欲を取り戻してもらうのですが
ガンや慢性病のときや原因不明なときは、空腹時に胃から分泌される
グレリンと同じように働いてくれるお薬など、
食欲中枢に作用してくれるお薬(食欲増進剤)
を処方して反応をみていただくこともあります
食欲なかったけれど少したべたらおなかがすいてきた!
というご経験がみなさんもありませんか?
少しでも胃に食べ物が入るとエネルギーがわいて、
消化酵素も分泌されて食べる準備が体もはじまるからです
食欲増進剤もそのきっかけの一助となってくれます。
うまくお薬も利用しながら、環境や食餌内容を模索しつつ
食欲とうまく付き合っていきましょう~☺